和田竜二×細江純子 花の12期生対談

(取材日=2011年2月17日)

運動が嫌いで乗馬も未経験… なんで競馬学校に入ったの!?

和田
細江さん、結婚おめでとう!
細江
ありがとうございます。
和田
結婚式、やるんだよね?
今日、御祝儀を持ってこないとアカンかなって迷ったんやけど(笑)。
細江
お気遣いなく(笑)。
和田
花の12期生対談ねぇ。花…ないなぁ(笑)。
細江
うん、ないよね(笑)。
和田
祐一に女性ジョッキー、それから柴田兄弟が話題になってたわけやから。
細江
女性ジョッキーっていっても、
技術もルックスも抜群だった牧原(増沢)由貴子ちゃんが
話題の中心だったからね。
和田
だいたい俺ら男たちも、牧原には何かと負けてたんだから、
花も何もあったもんじゃないよ(笑)。
牧原はとにかく乗馬がうまかったし、ずっと成績はトップだったよな。
俺は下手くそだったなぁ。よう馬に持っていかれてた(笑)。
細江
私は落ちこぼれだったから…。 ホント、すみませんでした(笑)。
ご迷惑をおかけして…。
和田
俺らはそれなりに楽しんでたけど、細江さんは大変そうやった。
細江
乗馬もまったくの未経験だったからねぇ。
和田
なんで(競馬学校に)来たん?
今さらだけど、なんで騎手を目指したの?
細江
中学生のころ、武豊さんに憧れて…。
和田
それって、別の意味の憧れじゃ…(笑)。
細江
高校の3年間でいろいろトレーニングしたり、ジムに通ったりしたんだけど。
和田
でも細江さん、運動系、基本的にダメだよね?
細江
うん、運動嫌い(笑)。
私、小学校、中学校と吹奏楽部ですから!
和田
まぁジョッキーにとって運動神経は必ずしも必要ではないと思うけどね。
うちの期でも運動神経がいいのは古川くらいじゃないの?
細江
そうそう、古川クンはズバ抜けてた。
当時のイメージは、
古川クンがスポーツ万能で、
柴田兄弟は頭が良くて、
福永クンは……お尻が丸い(笑)。
和田
祐一の最初のイメージといえば、やっぱり〝福永洋一の息子〟やろ。
俺は洋一さんをあまり知らなかったから、
最初は〝なんやねん!〟って思ってた(笑)。 あいつは前の年に一度競馬学校の試験を落ちて、俺らの期で受け直したから、
試験前は〝俺らの枠がひとつ減ったやんけ!〟って思ってたけど、
まぁ受かったから良しとした(笑)。
でも、祐一がいたから注目されたわけで、
俺らからしたらラッキー!だったなぁ。
細江
和田クンはとにかく真っ直ぐで、マジメだったよね。
時間さえあれば、鞭を持って木馬に乗ったり、トレーニングしたり。
その姿にみんなが感化されて、
〝俺たちもやらなきゃ〟っていう雰囲気になっていた気がする。
だから
今にして思えば、
和田クンが12期生の中核だったと思うよ。
和田
俺はなんでもがむしゃらにやるほうやねん。
やっておかないと不安やから。
細江さんは、3つも年上なのに
〝頼りなさそうやな~〟って思ってた(笑)。
気が弱くて、先生に厳しいことを言われると萎縮してたし。
乗馬にもどうしても付いていけへんかったもんね。
細江
うん。いっつも泣いてた気がする。
和田
でもあの当時は、
『なんとか女性騎手を育てよう』っていう雰囲気があったよね。
ひとつ上の期に初めて女性が入学して、細江さんたちが2代目で。
先生たちも思春期の女性を扱うのが大変そうやったわ。
女性の教官もいたけど、悩みを打ち明けられるような雰囲気じゃなかったよね。
細江
うん、そういう感じではなかったかな…。
でもまぁ、私がいろいろ足りなかったから…。
和田
同期に女の子が3人いたっていっても、
普通の学校みたいにワイワイできるような雰囲気じゃないしね。
細江
みんな個々に強いから(笑)。
結局、ひとつ上の女の人たちは誰も卒業できなかったんだよね。
でもそれがあったから、
なんとか私たちの期は…っていう感じだったんだと思う。
もし私たちが(女性として)初代だったら、
結果は逆になっていたかもしれない。
和田
そうかもしれないね。
ひとつ上の女の人たちにしても、細江さんにしても、
しんどいやろうなって思って見てたけど、
何をどうしていいのかわからなかった。
俺たちも中学出たばっかりで、女の人に免疫なんてないから、
相談なんて乗られへんからね。
何しろ細江さんは3つも年上やし…。
そういえば、
細江さんのこと
〝おばちゃん〟って呼んでたよね(笑)。
今思うと失礼な話やな。
細江
そうよ~!
でも、年が3つ上だから〝おばちゃん〟なのかと思ったら、
走り方が〝おばちゃん〟みたいだったからと、
後になって福永くんに言われた…。
和田
そう、それもある(笑)。
でも
祐一の走り方もたいがいやで(笑)。
細江
福永クンの走り方も独特だよねぇ~。
 
(第2回へ続く)

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