(取材日=2011年11月2日)
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11月6日終了時点で、今年は過去最高の94勝。
昨年からずっと『数にこだわっていきたい』とおっしゃってましたよね。
ご自分では、この〝94〟という数字をどう評価されていますか?
- 川田
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今年はとにかく、〝勝ち切る〟ということに重きを置いて乗ってきました。
そういう意味では、1着の数が2着の1.5倍以上あるので、
ある程度、目標通りにきてるかなと思います。
1年を通して考えれば、今年はすごくいいリズムで乗ることができました。
いい馬にも、たくさん乗せていただいてますしね。
- 川田
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見えてきましたねぇ。早くたどり着きたいです。
でも、楽観はしてませんよ。
ケガをするかもしれないし、ズルズルと勝てない日々が続くかもしれない。
でも今年もあとわずかですから、1週1週、気を引き締めて、
取りこぼしのないように乗っていきたいと思ってます。
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昨年は、全国9位、関西3位(83勝)。
今年は現時点で全国・関西ともに3位ですが、
同じ3位でも、今年はリーディングの頂点をはっきりと意識された年だったのではないですか?
- 川田
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そうですね。
今年は意識しましたね、すごく。
ここにきて、あっという間に離されてしまいましたけど(笑)。
10月に入るまではずっと、岩田さん、祐一さんに離されることなく、
ついて行くことができてたんですけどね。
ただ、秋競馬が始まってなお、上位争いに多少でも加われたということは、
僕にとっていい経験になったと思います。
その位置で争えたということが、すごく楽しかった。
今はもう10勝以上離れてしまいましたけど、残り2カ月、
なるべく離されないように、追いつけるように頑張ります。
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2年連続、トップ3争いに加わったことで、
リーディングへの思いも、より具体的になってきたのでは?
- 川田
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トップは…、別世界だと思います。
今年26歳になったんですけど、この年でね、
トップ3の争いに加われたということが、今は素直にうれしいです。
とくに今年は、〝勝ち切る〟ということに
こだわって乗ってきて、その結果なので。
少し前は、いい馬に乗せていただく機会が増えて、
なんていうのかな、こう……"この馬とGIに行きたいな"とか、
"今のうちにいろいろ競馬で教えておかなければ"とか、
先々に重きを置いて乗っていた時期もあったんです。
もちろん、そういうことも大事なんですけど、
その過程で負けてしまうと、僕の立場ではあっさりほかの騎手に…ということが多々あって。
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そこで、気持ちを切り替えたと。それは、何年目くらいのことですか?
- 川田
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5年目くらいですかね…。
とにかく勝ち切らなきゃいけないんだなと。
僕自身が、いくらいい競馬ができたなと思ったところで、
周りの方にもそう思ってもらえなければ、次の保証はありませんからね。
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でも、気持ちを切り替えるということは、口で言うほど簡単ではありませんよね。
ずいぶん悩まれた時期もあったんじゃないですか?
- 川田
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ん~、ありましたね。
ただ、そうしないと、ジョッキーとして生き残っていけないと思ったんです。
生き残れなければ、
いい馬との出会いもないわけですからね。
実際、勝って降ろされることは、そうそうないこと。
それならば、勝ち切ればいいんだと。
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昨今の乗り替わりは、本当にシビアですからね。
ちなみに、川田さんは乗り替わりなどのショックは、けっこうズシッとくるほうですか?
- 川田
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そうですね…。
乗り替わりそのもののショックより、
乗り替わって勝たれたりすると、すごく自分が情けなくなりますね。
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なるほど。でもまぁ、その逆のケースも多々ありますし。
- 川田
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もちろんです。
とくに僕は、乗り替わりでの騎乗が多いので。
今はとにかく、そこで一発で決めることに重きを置いてますから、
同じことをほかの人にやられると、どうにも自分が情けなくて。
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お話を伺っていると、川田さんにとって5年目からの3年間は、
ジョッキーとして最初の大きな転換期だったようですね。
昨秋からの1年間にも、ダッシャーゴーゴーでの経験を通して、
変わってきたところがあるのではないですか?
- 川田
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変わらないといけないと思っています。
あれだけの失敗を続けて、それでも乗せ続けてくださって…。
(第2回へ続く)