(取材日=2011年11月2日)

ダッシャーゴーゴーでは酸いも甘いも経験した川田騎手ですが、その経験をバネに、夏競馬では大活躍。小倉では、初の開催リーディングに輝きました。また、今年は結婚という、人生における大きな転機も。最終回では、その知られざる結婚生活と、ジョッキーとしての今後の決意に迫ります!

──
この夏は大活躍でしたね。
高松宮記念での騎乗停止のショックを、引きずるどころか、バネにしているようにさえ見えました。
川田
そうしなければいけないと思ったんです。
くよくよして、消極的になってしまうなんて、
自分自身が嫌なのはもちろんですが、誰も望んでいませんからね。
──
昨年のスプリンターズSのあと、
藤岡佑介騎手が『この経験を経て、将雅はまたひとつステップアップするんだろうな、と思った』と
おっしゃっていましたが、さらにもう一段階、階段を上られたような。
川田
だといいんですけどね。
とにかく今は、馬主さんをはじめ、安田先生や厩舎のみなさんの優しさに、
ジョッキーとして結果で応えていかなければと思ってます。
あの出来事が、結果的にいい経験だったと言えるように、
あの出来事があったから…と、思ってもらえるように。
──
夏の小倉では、初の開催リーディングも獲りました。
自信になったのではないですか?
川田
いえ、正直、全然自信にはなっていません。
この夏の小倉リーディングは、
獲らなければいけないものでしたから。
リーディング上位の騎手やベテランジョッキーの多くが、
北海道や新潟で乗っていたわけですからね。
──
例年より、強い気持ちで臨まれたんですね。
川田
そうですね。
小倉のリーディングは僕が獲らなければ、という思いで乗ってました。
だから、うれしいとか自信になったとかより、
ホッとした気持ちのほうが大きかったですね。
まぁ、最後は危うく(浜中)俊に抜かれそうになりましたけど(笑)。
でも、ホントにいい馬にたくさん乗せていただきました。
そう思うと、もっと勝たなければいけなかったと思っています。
──
そういえば、今年は"結婚"という大きな転機もありました。
ご結婚されて、変わったことというと?
川田
健康になりました(笑)。
それまで、いかにいい加減な食生活を送ってきたか、よーくわかりました。
外食か、コンビニのお弁当か、カップラーメンか…
っていう感じでしたからね。
──
結婚してきちんと食事を摂るようになると、大半の男性は太ると言いますが、
もしや川田さんも?
川田
それが僕、1キロ痩せたんですよ。
毎日、お腹いっぱい食べてるのに。
まぁ、結婚する前は、お菓子食べて、アイスを2、3本食べて、
ジュースを飲んで…っていうのが普通でしたからね(笑)。
今は自宅にいるとき、食事以外は
基本的に水しか飲まないので、余分なものが落ちたんでしょうね。
妻は、カロリー計算まではしてないと思うんですけど、
いつも僕がリクエストしたものを作ってくれます。
──
いつもリクエストするんですか?
川田
そうです。
そのほうが、妻も楽みたいで。

──
生活以外で、変わったことはありますか? たとえば性格とか…。
川田
全然、変わってません(笑)。
でもね、僕のことを『あいつは丸くなった』って言ってる人もいるみたいです。
そもそも僕は昔から短気で、怒りっぽいので。
ホントに怒りすぎ(笑)。
だから、丸くならなきゃなぁとは、自分でも思っているんですけど。
──
”怒りっぽい”というとマイナスイメージですが、言い換えれば"熱い"ということでは?
それは個性だと思いますよ。
川田
ん~、個性といえば、聞こえはいいですが…。
祐一さんに

って、よく言われるんです(笑)。
でも、最近はあんまり怒ってないですね。
やっぱり丸くなったのかなぁ。
──
個性的なジョッキーが減った今、
正直、川田さんには川田さんのままでいてほしいです。
それにしても、今や"若手"というカテゴリーから、川田さんが一歩抜けた印象があります。
ご自分では、現在の立ち位置をどんなふうにとらえていますか?
川田
”8年目”ということで言えば、もう若手ではないと思いますし、
でも26歳という年齢を考えると、ベテランでも中堅でもない。
やっぱりまだ"若手"なのかなぁと…ただ、
すごく中途半端な年齢に差し掛かってきたな、
とは思いますね。
──
今年は"勝ち切ること"をテーマにしてやってこられたわけですが、
今後の目標はなにか考えていらっしゃいますか?
川田
やっぱり数は勝ちたいです。それも、いい戦いをしながら。
もちろん、リーディングもいつか…とは思ってます。
──
リーディングは、まだ『いつか…』という目標ですか?
川田
もちろん、早ければ早いほどいいですけどね。
日本でトップに立ちたい…
そう思ってジョッキーになったわけですし、
つねにそういう思いで乗ってますから。
そんななかで、いい馬にめぐり合えて、
大きなレースを勝てればいいなと思います。
そのためには、やはり日々の積み重ねが大事だと思うんです。
その結果、ひとつでも多く勝つことが、
そういう馬にめぐり合う機会を広げてくれると思っているので。
やはり、ひとつひとつ結果を出す、これに尽きると思います。

単独インタビュー 川田将雅、大いに語る。

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