(取材日=2013年1月24日)

昨年、前年の86勝を大きく上回る131勝を挙げ、自身初のJRA全国リーディングを獲得した浜中俊騎手。
若干24歳での偉業達成は、武豊騎手の20歳、福永洋一騎手の22歳に次ぐ史上3位の記録です。
その浜中騎手に昨年を振り返ってもらい、躍進の理由、今年に懸ける意気込みなどをじっくり聞いていきます!

──
JRA全国リーディング、おめでとうございます!
2012年の年明けの段階で、この結果を想像していましたか?
浜中
まったく想像していなかったです。
去年の年始の一番の目標がGIを勝つこと、次に年間100勝をすることでした。
100勝というラインをクリアすれば、リーディング争いにも参加できるかな、
くらいは思っていたんですけどね。
──
その1年を振り返ってみて、
例年と比べて長く感じましたか? それとも短かったですか?
浜中
長かったですね。
ただ、シーズン前半はいいペースで勝たせていただいたので、
アッという間でした。
毎週、
「早く競馬に乗りたい! 早く!」 と思っていましたから。
それが後半になると、年始に掲げていた100勝を達成(9月22日阪神7R)できて、
周囲も「リーディング、獲れるんちゃう?」という雰囲気になってきたんです。
僕自身もいつの間にか、このまま逃げ切りたいと思うようになって。
そうしたら
「早く終わってほしい」 って、前半とは違う気持ちになっていましたね。
意識し出してからは本当に長く感じました。
──
その後半戦ですが、
朝日杯FSでは2番人気のエーシントップ(8着)、
阪神JFでは1番人気のコレクターアイテム(4着)と、
GIの大舞台で人気馬にも騎乗されました。
残念ながら結果は出ませんでしたが、
正直悔しいとか、苦しいといった感情はなかったのですか?
浜中
苦しくはなかったですよ。
リーディング争いができる立場にいて、それを楽しめていましたし、
高いレベルでモチベーションも維持できていましたから。
少し、ピリピリしていたかなとは思いますけど。
うーん、あの2戦は悔しかったというのとも違って…。
そうだな、
苦い経験をした、 でしょうか。
いい意味でも悪い意味でも、
朝日杯FSと阪神JFは去年もっとも印象に残るレースでしたね。
──
その阪神JFでは、初めてのGI1番人気でしたが、
当日はやはり緊張したのでしょうか?
浜中
自分が思っていた以上に
プレッシャーを感じていましたね。
実際のレースでも少し消極的な競馬になってしまいましたし。
普段なら、もっと内々を突いて回ってくることができるのに、
人気を背負っていることもあってか、不利のない外を回ってしまいましたから。
──
ただ、それは浜中騎手にとって、大きな経験になったのでは?
浜中
そうですね。
負けた辛さはありましたが、今後に生かせるいい経験をさせていただきました。
──
人気馬でのGIも経験されて、
リーディングも単独トップに立った9月2日以降は、
一度も抜かれずに死守しました。
リーディングジョッキーになられて、周囲の目は変わりましたか?
浜中
ありがたいことに、「おめでとう」や、
「よっ!リーディングジョッキー!」と声をかけていただきました。
ただ、リーディングを獲得したことで、
今後は求められるレベルが高くなるでしょうね。
もちろん、
今まで以上に厳しい目で
見られる覚悟はありますし、
その期待に応えるつもりでいますよ。
──
GIの舞台でこそプレッシャーを感じて消極的な競馬をしたかもしれないですが、
岩田騎手とリーディングを争って、1位をもぎ取ったわけですから、
浜中騎手はメンタル面が強いと思います。
ご本人はどう思われますか?
浜中
普通です(笑)。
まあ、周りに流されるタイプではないし、
メンタル面が弱いとは思いませんけどね。
ただ、リーディングは年間を通してのことですし、
阪神JFに関してはその瞬間でのことですから、別物ですよね。
言い方は悪いかもしれないけど、
リーディングの場合は“獲れたらいいな”という感覚で、
阪神JFは“とにかくGIを勝ちたい”という気持ちが強すぎて、力みがありました。
そういった意味では、GIではまだメンタル面が弱かったということでしょう。
──
ただ、次に同じような立場になったら、阪神JFの経験が生きそうですね。
浜中
やっぱり競馬は攻めてなんぼですから。
今度は勝ちに行く競馬をします!
 
第2回へ続く

2012年リーディングジョッキー 浜中俊インタビュー『もっと上へ』

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