(取材日=2013年1月24日)

──
並み居るトップジョッキーを相手にリーディング争いをすることは
なかなか経験できないことだと思います。
その経験をしたことで、成長できた部分はありますか?
浜中
自分ではなかなか気づきにくいですよね。
でも、きっと成長はしていると思います。
具体的に言うのは難しいですが、
これだけ勝たせていただいたという結果は、自信にはなりました。
──
レースを観ていて、例年よりもどっしりと構えているように感じました。
騎乗スタイルも前年とは異なるように感じたのですが、実際はどうなのですか?
浜中
乗り方に関しては、常にいろいろ考えています。
実際、去年の秋以降は乗り方を変えていますよ。
あぶみの長さも変えましたし、
手綱の長さも
こぶしが利くように短くしました。
──
以前の浜中騎手は体全体で動いているというか、
アクションが大きかったと思うんです。
それが、秋以降は小さくなりましたよね?
浜中
以前はおしりをドンドン動かしたり、
ガシャガシャしているように見えていたのではないかと思います。
これは馬を動かすための扶助なんですが、
少ない動作で同じ扶助を伝えられればベストかなって。
だから、
今は“動きは小さく、小さく”を意識しています。
──
芝では動作が小さくなりましたが、
ダートはたまに以前の乗り方に戻っているように感じるのですが。
浜中
その傾向はあるかもしれませんね。
力のいるダートよりも軽い芝のほうが、馬も動きますから。
馬が動けば大きなアクションもいらない、ということだと思います。
ダートの場合は、ラストで馬がバテることが多いので、
何とか持たせようと必死になるんですよ。
今の僕では、そういった時に大きな動作でしか馬を動かすことができない。
本当はそういう時でも
小さな動作で強い扶助を伝えるのがベストだと僕は思うんですけどね。
──
武道の神髄と同じですね。
達人は無駄な動きをすべてそぎ取って、
小さな動きだけで相手を倒すことができると聞いたことがあります。
浜中
ホントにその通りです。
競馬でも、パッと見たらわからないけど、
実はいろいろな扶助を馬に伝えているというのが理想だと思っていますから。
──
その理想に近づくために、いろいろ試しているわけですね。
浜中
あくまでも僕が思う理想ですけどね。
今はどういう乗り方が一番いいのか、
正直わからないんですよ。
だから、いろいろ試しているわけです。
あとは、自分のフィーリングに合う、合わないも重要ですよね。
──
なるほど。理想の乗り方を体得した時は、
間違いなく日本一のジョッキーになっているでしょうね。
期待しています!
浜中
頑張ります!
 
第3回へ続く

2012年リーディングジョッキー 浜中俊インタビュー『もっと上へ』

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