(取材日=2013年12月19日)

2013年は、プライベートでも
「結婚」という大きな出来事があった。
京都と東京の2か所でやらせてもらった披露宴とパーティーには、
どちらにもたくさんの方が出席してくださって、
みなさんのおかげでかけがえのない時間を過ごすことができた。
本当にありがたいと思っている。

一緒に暮らし始めてまだ3カ月くらいだけど、正直、
結婚がこんなにいいものだとは思わなかった。
独身のころは男女を問わず、
3日以上同じ人と同じ空間にいることが耐えられなかったんだけど(笑)、
一緒に暮らし始めた初日から、何の抵抗もなく新しい生活に入れたからね。

現時点での一番の変化は、規則正しい生活になったことかな。
今は彼女に合わせて12時には寝るようになったからね。
それ以外にも、受けた影響はたくさんあって、
我ながら『俺、変わったなぁ』と思う。

彼女はすごくフレンドリーで、誰にでも優しく、
誰とでも分け隔てなく付き合える大らかな人。
自分にはない部分だね(笑)。
だから、本当に周りから愛されているし、
そんな彼女だからこそ、自分も変われたんだと思う。

5月にダービーの告知を兼ねて、『笑っていいとも!』の
テレフォンショッキングのコーナーに出演させてもらったときも、
ほとんど彼女の話で終わってしまった(笑)。
そうそう、『笑っていいとも!』は、
出演したかった三大番組のひとつだったから、夢がひとつ叶ったね。
ちなみに、あと二つは『情熱大陸』と『徹子の部屋』。
『情熱大陸』は、以前出演させてもらったので、残るはあとひとつ。
『徹子の部屋』に出演することは、
2014年の目標のひとつとしよう(笑)。

肝心なジョッキーとしての2014年の目標には、
「騎乗停止ゼロ」と「JRA全GIレース騎乗」の
二つを挙げたい。
去年は、騎乗停止で計1カ月分を棒に振ってしまってね。
本当にもったいないことをしたと思っている。
だから、「騎乗停止ゼロ」を最優先に、1年間乗っていきたい。
あとは去年、「最多勝利数」と「最多獲得賞金」という二つのタイトルが獲れたので、
今年はもうひとつ「最高勝率」のタイトルを加えて、騎手大賞を獲りたいと思う。
ただ、勝率を意識しすぎると、騎乗数の調整なども必要になってくるので、
勝率ありきで乗ることはしないけどね。

リーディングについては、
今、すごくいい馬にたくさん乗せていただいているので、
それに見合った準備と努力を怠らなければ、獲れるんじゃないかと思ってる。
リーディングにはこだわらないけど、
獲れる自信はあるよ。

2013年は、スポーツ界でも大きなニュースがたくさんあった。
なかでも、田中将大投手のシーズン負けなしの24連勝は、本当にすごかった。
たとえ運が味方をした部分があったとしても、
技術がない人に運があったところであれだけの大記録は生まれない。
心技体がそろった人に運が味方をして初めて、
ああいうことが起こるんだなと思った。

去年の有馬記念では、その田中投手がプレゼンターを務めてくれた。
もともと競馬が好きで、レースはよく観てくれていたみたいだね。
田中投手のような発信力を持つ人が、競馬好きを公言してくれるのは、
競馬界にとってもすごく大きいことだと思う。

田中投手の活躍もあって、
楽天も創設9年目にして初のリーグ優勝、そして日本一に輝いた。
この偉業は、間違いなく東北の人たちに元気を与えたと思うし、
実際、
生活に直結しない部分でしか
与えられない感動って絶対にあると思う。
ジョッキーもファンの人から、
「感動しました」とか「勇気をもらいました」とか言葉をもらうことがあって、
そういうときは、自分がこの仕事をしている意味が少しでもあるのかなと思えるし、
もっと頑張ろうと思えるからね。

こうして考えると、ジョッキーという職業も、もちろん競馬自体も、
本当にたくさんの方の支持があってこそ成り立っている世界だと思う。
だからこそ、もっともっとファンの意見を汲むべきだとも思う。

新年を迎え、今一度心新たに、
ひとりでも多くの競馬ファンに
満足してもらえるよう、
頑張っていきたいと思っている。

福永祐一、今だから語れる“2013年”

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